投資の心理 なぜ上手くいかないのか

2025年2月17日公開

「投資は怖い」

そんな風に感じている人はまだまだ多いようです。

20241月からNISAの制度が大きく変わり、口座を開く人も増えました。

ところが7月に日経平均株価が最高値を更新、そして8月には過去最高の下げ幅で暴落というニュースが流れると、せっかく始めた積立てを止めてしまう人が続出したという話を聞きました。

なぜ、そんな事が起こってしまうのでしょう。

 

投資には、一番の大きな敵が存在します。

それは人間の「感情」です。「恐怖」と「欲望」という感情によって、私達は投資においてはやってはいけない逆の行動に走ってしまうのです。

 

バーゲンセールはお好きですか?

欲しかったものが、安く買えるバーゲン。私も大好きです。

投資の世界のバーゲンセールは株価の暴落時です。

でも、どうでしょう。先程のNISAの例にもあるように、人は株価が下がると「もっと下がるのではないか・・・。このまま資産がゼロになってしまうのではないか・・・。」と恐怖の感情に囚われてしまいます。

そして、これ以上下がる前にやめよう!という誤った選択をしてしまいがちです。

逆に、株価が上昇している時に、「もっと上がるのではないか?どんどん上がるから買わないと!」と欲望の感情に囚われて、高い買い物をすることになります。

 

高い買い物をして、安くなった時に手放してしまう。こんな事を繰り返していたら資産は増えませんね。

投資が上手くいかない人は、このような事を繰り返しています。

 

皆さんの加入している確定拠出年金制度は、一度積立てを始めたら、基本的に60歳以降までは積立てをストップすることは出来ません。

(育児休業中や介護休業中など、無給になっている期間を除きます。)

 

積み立てをしている期間、上がったり下がったりの価格の変動はあっても、淡々と積立てを継続していくという機能が制度には備わっています。

 

恐怖や欲望の感情による誤った行動から、自動的に守ってくれるという事ですね。