結婚・子育て・住宅購入——
「大きな出費」が来ても、401kは続けていいの?

2026-05-16

ライフイベントのたびに「積み立て、減らそうかな」と思ったことはありませんか?

その判断、少し待ってください。

(所要時間:約5分)

結婚・子育て・住宅購入—— 「大きな出費」が来ても、401kは続けていいの?

結婚、出産、マイホーム購入——人生の節目はうれしい反面、「お金が足りるだろうか」という不安がついてきます。

 

そのとき、多くの方がまず考えるのが「401k(企業型確定拠出年金)の積み立てを減らすか」という選択です。

 

でも、その前に知っておいてほしいことがあります。401kの掛金を減らすと、実は「手取りが減る」方向に動くことがあるのです。


①「積み立てを減らせば手取りが増える」は本当?

401kの掛け金は、全額が所得控除の対象です。つまり積み立てている分だけ、所得税と住民税が安くなっています。

掛け金を月1万円から5千円に減らしたら、手取りが5千円増えますか?
実際に手取りが増えるのは「5千円マイナス節税メリットの減少分」です。所得税率20%・住民税10%の方なら、節税メリットは月1,500円。手取りに戻ってくるのは5千円ではなく、3,500円前後になります。

もちろん、本当に家計が厳しい時期は掛金を下げる判断もあります。大切なのは「節税分も含めたトータルの損得」を把握したうえで決めることです。

②ライフイベント別「401kとのつき合い方」

ライフイベントによって、最適な対応は少し異なります。下の表を参考にしてみてください。

ライフイベント 401kへの影響 推奨アクション
結婚 世帯収入・支出が変わる 基本継続
共働きなら節税効果が2人分に。家計を整理してから判断を。
育休 育休中は無給となる 育休中は掛金の停止が可能
育休期間中は例外的に掛金を止めることができます。復職後に再開・増額の手続きを忘れずに。
住宅購入 ローン返済がスタート 住宅ローン控除との兼ね合いを確認
控除の組み合わせで手取りへの影響が変わる。すぐ減らさないで計算を。
子どもの教育費ピーク
(中〜大学入学期)
数百万単位の出費が集中 要注意時期
教育資金は別枠で準備しておくのが理想。401kを切り崩す手段はない(原則60歳まで引き出し不可)ため、貯蓄との役割分担が重要。
転職・退職 会社の制度変更が生じる 手続きが必要
転職先の401k制度への移換、またはiDeCoへの移換手続きを忘れずに。
③「401kは引き出せない」を逆手に取る

401kの大きな特徴のひとつが、原則として60歳まで引き出せないこと。「不便だ」と感じる方も多いのですが、これは実は強みでもあります。

引き出せないことの「3つのメリット」
  • 教育費や住宅費などの「今の出費」に使ってしまうリスクがない
  • 相場が下がっても「売ってしまう」という行動を防いでくれる
  • 老後のための資産として確実に積み上がり続ける

ライフイベントの費用は「流動性のある貯蓄や積立」で準備し、401kは老後専用の長期運用として別枠で守る——この役割分担が、資産形成の基本的な考え方です。


このコラムのまとめ
  • 401kの掛金を減らすと節税分も失うため、手取りへの影響は思ったより小さい
  • ライフイベントごとに「継続・減額・停止(育休中)・手続き」を使い分けるのが正解
  • 引き出せない仕組みを逆手に取り、老後資産として守り続けることが長期的な得
  • 「いま必要なお金」と「401k」は役割を分けて考える

「自分の場合はどうすればいい?」と思ったら、ぜひお気軽にご相談ください。

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