春は昇給の季節。でも「給料が上がったはずなのに、なんか増えた感じがしない……」と思ったことはありませんか? それ、気のせいではありません。
手取りが増えにくい、構造的な理由
給料が上がると、うれしい反面、社会保険料と所得税も一緒に上がります。たとえば月給が2万円上がっても、手取りで増えるのは1万2〜3千円程度、というケースが多くあります。昇給額の3〜4割が税と保険料に消えていく計算です。
「なんか増えた感じがしない」のは感覚ではなく、ちゃんとした理由があったわけです。
実は、昇給のタイミングが「チャンス」
皆さんの職場では、毎月の給与から一定額を積み立てて、将来の年金として受け取れる制度が導入されています。この積み立ての金額は、ある範囲内で自分で決めることができます。
【具体的なイメージ】
| 積み立ての増加額 | 手取りの実質減少 | 将来の積み立て増加 |
| 月3,000円増 | 約1,800〜2,100円 | 年間36,000円 |
| 月5,000円増 | 約3,000〜3,500円 | 年間60,000円 |
| 月10,000円増 | 約6,000〜7,000円 | 年間120,000円 |
バーゲンセールに例えるなら、昇給直後は「積み立てを増やすお得なタイミング」です。このタイミングを逃してしまうと、払わなくてもよかった税金を払い続けることになります。
一度設定したら、あとは「ほったらかし」でいい
「投資は怖い」「値下がりしたらどうしよう」という気持ちは自然なことです。でもこの制度は、一度積み立て額を設定してしまえば、毎月自動的に積み立てが続きます。
株価が下がった月も、忙しくて何も考えられない月も、淡々と同じ金額が積み立てられていく。この「感情が入り込まない仕組み」こそが、長期でお金を育てる一番の武器です。
ちょっと立ち止まって考えてみてください